2021年3月31日水曜日

静嘉堂文庫美術館「春のフルート四重コンサート」3

 

お雛さま展にちなむ「春のメドレー」に始まり、「フルート四重奏のための『思い出は銀の笛』」「ホルストの木星のファンタジー」「モーツァルトのきらきら星変奏曲」「バレエ組曲『くるみ割り人形』より」と続いて、最後のアンコール曲まで、じつに楽しい午後のひと時でした。

コーディネートした事務局長・上田さんに一言お礼を求められた僕は、また持論から始めました。美術と音楽は人間が最初に創り出した文化であり、したがってとても相性がいいのです。古代ギリシアではすぐれた文学や哲学、歴史学が生み出されましたが、そんなものよりずっと早く、美術と音楽は誕生していたのです。

ですから、美術館で音楽を聴くということは、人類の生み出した文化の原点を体験することにもなるのです(!?)

0 件のコメント:

コメントを投稿

皇居三の丸尚蔵館「近世の御所を飾った品々」6

 友松は晩年、桂宮家を創始した智仁 ともひと 親王のもとにしばしば出入りし、押絵の注文などを受けていたことが、記録から明らかになっているからです。畏友・河合正朝さんの『友松・等顔』<日本美術絵画全集 11 >(集英社  1978 年)によると、桂宮淑子 すみこ 関係の記録にある「...