創刊当時、『國華』は1冊1円でした。編輯委員の間では、当時の1円は今の1万円から1万5千円に当るようだから、創刊のころはものすごく高価な雑誌であり、それに比べれば、高いといっても今の方が安いんだということになっていました。
ところがあるとき、僕がネットで明治22年ころの物価を調べてみると、小学校の先生の初任給で比べた場合、今は2万5千倍になっていることが判りました。つまり『國華』1冊が、今でいえば2万5千円だったことになります。いよいよ今の『國華』は安いということになります。
桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。 古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ つむ...
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