2020年11月26日木曜日

『國華』1500号❣❣❣12

これを連載中の1116日、朝日新聞朝刊の「文化の扉」というコーナーに、「『國華』1500号 名品発信」と題する大きな特集記事が掲載されました。副題には「岡倉天心ら創刊 日本・東洋美術の『目利き』」とあります。お読みになった方も少なくないと思いますが、『國華』編輯委員でもある饒舌館長にとって、こんなうれしいことはありません。チョット主幹をやったことがある僕の名前も出ているみたいです。

 とてもうまくまとめてくれたのは、美術を担当する西田健作さん――本当にありがとうございました!! 西田さんは、『國華』創刊の辞の劈頭「夫レ美術ハ國ノ精華ナリ」から書き始めていますが、これこそ『國華』という誌名の由来です。四六駢儷体を読み下しにしたような、岡倉天心による創刊の辞は、日本語としても実に美しく、またすばらしい内容だと思います。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』6

  一般的なくくりでは比較思想史ということになるのかもしれませんが、渡辺さんの思考方法は、もっと能動的です。所与のものを単純に比較するのではありません。例えば纏足を論じながら、話はコルセットへ向うのですが、そこにはある必然がチャンと用意されているんです。起承転結というか、展開のさ...