2020年7月22日水曜日

静嘉堂「美の競演」4



 いま静嘉堂文庫美術館で開催中の「美の競演 静嘉堂の名宝」<922日まで>についてはすでに紹介させてもらいましたが、十全なるコロナ対策をとったこともあり、予想を超えてたくさんの方々に、安心して楽しんでいただいています。饒舌館長としてこんなうれしいことはありませんが、加えてグッド・ニュースを2つお伝えしたいと存じます。
畏友・佐藤康宏さんはフェイスブック・フレンドでもあるんですが、先日、この「美の競演」展をアップし、とてもおもしろく刺激的な展覧会ですよと推薦してくれたのです。佐藤さんはカラクチをもって知られる美術史家、そのお墨付きを得たのですから、饒舌館長としてもいよいよ自信をもってオススメすることができるというものです。
もう一人は、これまた畏友の山下裕二さんです。昨日21日の「朝日新聞」夕刊に、「美の道標 謎の水墨画家と強烈な出会い」という一文を寄稿して写真を掲げ、「ここに掲載する「四季山水図屏風」(静嘉堂文庫美術館蔵)は、サンフランシスコ(アジア美術館)の作品よりさらに洗練度がました、最高のクオリティーを示す作品だと思う」と、きわめて高い評価を与えてくれたのです。そのうち、皆さんにもぜひ見ていただくことにしましょう。
お二人とも真摯にして誠実、先輩だからといって饒舌館長のことをソンタクするような研究者じゃ~ありません() 佐藤さん、山下さん、ありがとう!!!

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』7

しかし渡辺浩さんは、先行研究が指摘した二つの点について、高橋博巳さんの見解が示されていないことが、やや残念だとしています。その先行研究というのは、大森映子さんの『お家相続 大名家の苦闘』(角川選書)と島尾新さんの『水墨画入門』(岩波新書)です。 僕も読んだ『お家相続 大名家の苦闘...