2020年6月9日火曜日

梅棹忠夫『知的生産の技術』2



その時、出版間もない『知的生産の技術』を読んだのです。『文明の生態史観序説』も『情報産業論』もまだ読んでいませんでしたが……。「これだっ!!」と思いました。画用紙のような厚手の紙でできたB6判の、京大型カードなるものが世の中にあることを知ったのです。
早速、生協購買部に行くと、山のように積んであるじゃ~ありませんか。まとめ買いした僕は、梅棹先生のご意見にしたがって、翌日からすべてローマ字でカードを取ることにしました。漢字を忘れていても、悪筆でも何ら問題なく、しごく簡単です。
しかし少しカードがたまってきて整理しようとすると、またあとでそれを抜き出して使おうとすると、きわめて不便であることに気づかされました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」5

   桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。   古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ  つむ...