もちろん僕は、すでに紹介したNHK文化センター青山教室で今年開講している「絶対オススメ12選<魅惑の日本美術展>」の第5回にこれを選び、すでにしゃべり終わったところです。さて劉生といえば、何よりも重視した「内なる美」ということになりますが、多くの研究者がこの解釈に四苦八苦していて、定説と呼ぶべきものはないようです。しかし僕は、「人間の美を求めて止まないDNA」といえば分かりやすいと思います。
劉生は初期のころから「内なる美」の存在に気がつき、それこそが美術のもっとも重要なエッセンスであると感じていました。しかしそれが確信に変ったのは、最初の分身である長女・麗子を、モチーフにするようになってからであるというのが私見です。
0 件のコメント:
コメントを投稿