2019年3月28日木曜日

サントリー美術館「河鍋暁斎展」1


サントリー美術館「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」<331日まで>

 チラシには、「多様な分野で活躍した画鬼・河鍋暁斎。その画業については、長らく風刺画や妖怪画などに焦点が当てられてきました。しかし近年の研究により、駿河台狩野家の伝統を受け継ぐ筆法と、独特な感性をもとに活躍の場を広げていった姿が明らかになりつつあります」とあります。

僕は純狩野風暁斎をあまり評価しない立場ですが、ニーチェが言ったように、「この世に事実というものは存在しない。存在するのは解釈である」わけですから、どちらを評価するかなんて、重要な問題じゃーありません。

重要なのは、暁斎の伝統性を重視する見方が生まれ始めているという事実です。保守化する現代日本の反映がそこに看取される――なんて大げさなことを言おうとは思いませんが……。

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