2019年2月6日水曜日

静嘉堂文庫美術館「お雛さま展」7


設えられたバー・カウンターをみれば、懐かしい銘酒「剣菱」があるじゃーありませんか。今日やると5連チャンになっちゃうので、心を鬼にしてソフトドリンクにしようと決めていましたが、思わず知らず「これを」と指差していました。少し口に含めば、昔やった剣菱と風味が違っています。ちょっと芳醇甘口になっているんです。あぁ、天下の剣菱も世の流行におもねっているのかとラベルを見れば、「超特撰 17.5度」と書かれています。

むかし飲んだのは、もちろん普通の剣菱だったでしょうから、きっとランクのせいなのでしょう。心に残る剣菱とはちがっていましたが、もちろんこれはこれで実にうまい!! 脇にあった立派な化粧箱を見れば、頼山陽と藤田東湖の漢詩が、墨痕淋漓と印刷されています。より一層心に沁みたのは、有名な山陽より東湖の方でした。例により戯訳で紹介することにしましょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』12

  そのとき『君たちはどう生きるか』の対抗馬 (!?) として挙げたのは、色川武大の『うらおもて人生録』(新潮文庫)でした。京都美術工芸大学にいたとき、『京都新聞』から求められて、就職試験に臨む受験生にエールを送るべくエッセーを寄稿したのですが、本書から「九勝六敗を狙え」を引用し...