2019年2月17日日曜日

水田宗子編『比較メディア・女性文化研究』2


僕らの世代で、水田先生を知らない人はいないでしょう。日本の戦後経済発展をリードした名大蔵大臣でした。今の財務大臣とは、ちょっと存在感がちがうような感じもします。大蔵大臣中の大蔵大臣でした。

そもそも、2001年、大蔵省を財務省に変え、大蔵大臣を財務大臣なんて呼ぶようにしたことが、日本の経済を決定的におかしくしてしまいました。雄略天皇以来以来の伝統をもつ「大蔵」、律令制以来の歴史を誇る「大蔵省」のどこがいけないんですか? 名前を変えれば、何か改革を行なったように思うのは幻想にすぎません。改革どころか、かえって悪くしちゃったじゃーありませんか。

話が飛んだ方に行っちゃいましたが、その後しばらくすると小林忠さんが、リピットさんはどうも水田三喜男のお孫さんらしい、もしそうなら水田浮世絵コレクションをよく見せていただこうじゃないかと言ってきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

渡辺浩『日本思想史と現在』11

渡辺浩さんの著作を拝読すると、恩師・丸山真男先生に対する尊崇の念が行間からも感じられます。スチューデント・エヴァリュエーション――学生による先生評価も世の流れですから致し方ないと思いますが、学問における師弟とはこうありたいものだと、襟を正したくなります。 丸山真男先生といえば、 ...