五月
彫刻施す宝玉を 玉のすだれの重石[おもし]にし
開けっ放しの入り口に 垂らす薄絹――風の道
化粧のために井戸の水 汲み上げられる清らかに
仲むつまじき鴛鴦[おしどり]が 扇の模様に織られてる
白い衣裳は雪のごと 皇宮に舞う涼しげに
雨は甘露か 乾ききる 緑の葉っぱを洗ってる
肌シースルーの長い袖 舞う手の動きそのままに……
真珠の粒か 吹き出せる 美人の汗は芳[かんば]しき
真珠の粒か 吹き出せる 美人の汗は芳[かんば]しき
目出度い雪が彼方まで 驚くほどに降り積もり 目出度い雲が天上の 果てまで暗く してる けど 地上はまるで満月の 夜かと疑う明るさで 山には白雲 棚引いて きらめく朝日を 浴び てる よう 舞うがごとくに降る雪は ひらひら 散って...
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