2018年5月9日水曜日

根津美術館「光琳と乾山」4


   自分で糸吐きみずからを しばってしまうおカイコさん

  クモは巧みに網を張り ほかの奴らをつかまえる

  ツバメは棲むべきところなく 巣作り始めりゃ超繁忙

  風と光に魅了され 春を楽しむ蝶の群れ

  老いたマナヅル石運び 水飲むための池作り

  若いミツバチお役所に 蜂蜜納める 税として

  吉報伝えるカササギは どうして暇が得られよう

  早起きうながすニワトリも ゆっくり寝てることできず

  駿馬の尾にハエしがみつき 一瀉千里の心意気

  回る臼とは反対に 歩いて一生終わるアリ

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渡辺浩『日本思想史と現在』12

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