京都国立博物館「池大雅 天衣無縫の旅の画家」<5月20日まで>(5月16日)
尊敬して止まない文人画家の一人、池大雅の魅力をたっぷりと味わわせてくれた特別展でした。チラシには、「天才南画家、85年ぶりの大回顧展!」とうたわれています。昭和8年(1933)、恩賜京都博物館――つまり現在の京都国立博物館で開催された「池大雅遺墨展覧会」以来の、大回顧展なんです。
これまで3つほど大雅に関する拙文を書いたことのある僕としては、すぐにも飛んでいきたかったのですが、雑用に紛れて一日延ばしにしているうちに、終了4日前となってしまいました。しかし、先の「池大雅遺墨展」を上回る最大規模の大雅展を、ゆっくりそしてじっくり鑑賞することができました。去年ここで開かれ、62万人を集めたという「国宝展」だったら、とてもこうはいかなかったでしょう。
担当したキューレーター・福士雄也さんの緻密な研究成果が、随所に垣間見られる質量ともに傑出した大雅展に仕上がっています。
まだの方は、急ぎ京都国立博物館へ!!
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