2018年3月27日火曜日

広瀬淡窓4


 確かに、呑み助が酒を止めようとするとき、これは体に悪いから止めようと決心するより、今度飲んだら必ず天罰があたるとみずからに思い込ませた方が、効果的であるように思います。もっとも、完全なアル中になっちゃったら、いずれでもダメだと思いますが()

淡窓は塾舎として咸宜園[かんぎえん]を建て、子弟教育にあたりました。その数3000に及ぶと伝えられていますが、淡窓の思想がいかに当時の人びとの心をとらえたか、思い半ばに過ぎるものがあります。この中から、高野長英、大村益次郎、上野彦馬など、じつにたくさんの人材が誕生、我が国の近代化に多大の貢献を果たしたのでした。

また交流した文人の一人に、わが田能村竹田がいます。もっとも、あまり深い関係ではなかったらしく、『竹田荘師友画録』にも立項されることなく、ほかでちょっと言及されるだけに止まっています。

著書に『約言』『迂言』『遠思楼詩鈔』『淡窓詩話』などがあります。僕は『日本思想体系』38<近世政道論>に収められる『迂言』を拾い読みしてみましたが、最も心を動かされたのは、次の一条でした。これまた拙訳で……。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

夏もやはり李賀2

四月 暁 [ あかつき ] すずし 夕暮れも…… 車の幌 [ ほろ ] のような木々 すべての山は濃い緑 雲を破ってそびえ立つ かすかに香る迎梅雨 [ げいばいう ]  青い雲煙立ち込めて かたまり咲く花 分厚い葉 紫陽花 [ あじさい ] 満開 ...