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2018年2月10日土曜日

鎌近「堀文子展」3


以前、秋田県立近代美術館の仕事をしていたとき、堀文子展を開きたいなぁと夢みたものでした。この白寿記念展にも出陳されている、初期のシュール的な「廃墟」と「八丈島風景B」はこの館のコレクションでした。1949年、親しくなった土門拳の誘いを受け、洋画家の岡田謙三夫妻とともに、堀さんは八丈島を訪れました。

「見るもの聞くもの全てが珍しく感動の連続で、生命力あふれる激しい色や形の南国の植物や、水桶を頭にのせた少女の姿にも惹かれました」と、堀さんは『ホルトの木の下で』(幻戯書房 2007年)に書いているそうです。また、夭逝した秋田出身の画家・柴田安子は、堀さんのあこがれでした。

そんなこともあって、是非やりたいなぁと思ったのですが、微力にして実現には至りませんでした。閨秀画家の研究者でもある後任の仲町啓子さんに、すべて託すことにしましょう。最後に「僕の一点」として、ネコ好き館長の立場から「月と猫」(米八グループ蔵 1950年頃)をあげたいと思います。土門拳にしては、対象の美に心奪われたような「堀文子と猫」(1949年)のネコがモデルにちがいありません。 



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