張瑞図「秋景山水図」(韋応物「藍嶺精舎」)
石壁の上に建ってる仏教寺院 雲をしのいでその上に出る
いい旅路 初めて願いが実現し 険路を踏破 夢見た景色
切り立った崖傾いて下暗く 小さく見えるはくねる渓流
何となく緑の林もの寂びし 広い境内 そびえる楼閣
お寺から僧侶がトボトボ下りてきて 深夜に独り帰って行きたり
日は落ちて周りの峰々翳るとも 錦秋 多くの滝共鳴す
「落ち込むなぁ!! 仕事も家庭もストレスで どうすりゃ長き安らぎを得ん?」
*この作品には「日落羣峯陰 天秋百泉響」と書かれているだけですが、じつは中唐の詩人・韋応物の五言詩「藍嶺精舎」の中の二句なんです。孫望編『韋応物詩集繋年校箋』(中国古典文学基本叢書)によりながら戯訳をつけてみました。
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