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2017年12月13日水曜日

国立西洋美術館「北斎とジャポニスム」6



「パリ♡グラフィック」で見た版について、僕は「そこに飼われていたと思われる2匹のネコをモチーフにしています。1匹はキャバレーの名と同じ黒ネコ、1匹は三毛ネコです。背景を描かずにネコを右側に寄せ、左3分の1ほどを余白に残した構図がとても洒落ています」と紹介しました。

ところが、「北斎とジャポニスム」に出陳されている版では、その余白だったところにフランス語で何やらゴチャゴチャと書かれているのです。そもそも、タイトルが異なっています。前者が「ボディニエール画廊にて」だったのに対し、後者は「ポスター スタンランの素描と油彩画展」となっています。

しかしこれでよく分かりました。ボディニエール画廊で開催されたスタンランの素描・油彩画展のポスターだったんです。前者はまずネコだけを刷った試し刷りのような版だったのに対し、後者は左側の余白にその展覧会名や日時場所を印刷した完成バージョンなのです。

「饒舌館長」の主要テーマはもちろん美術・アートですが、三大サブテーマはネコと酒と音楽です。そのネコと酒が意外なところで結びついたのでした。なぜなら、この完成バージョンは、大阪新美術館建設準備室に寄託されるサントリー・ポスター・コレクションだからです(笑)

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