こんな分かったようなことを言っても、『金剛頂経』には現代語訳が見つからなかったので、『岩波仏教辞典』から想像しただけですから、全身冷や汗、忸怩たるものが……。
ところで、我が国密教寺院では、儀式修法を行うとき、必ず胎蔵界曼荼羅を東側の壁に、金剛界曼荼羅を西側の壁に懸けます。なぜそうなったかについて、定説はありませんが、僕は次のように考えています。
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