2017年4月7日金曜日

五山文学の春4


春夢(№90
荘子は夢に蝶となり 飛び舞っていたウキウキと
  たまたま逢った雌の蝶 心通わせ語り合う
  宋玉以前 無邪気にも 雲かかる朝 雨の暮れ
  遊べたものだがもう今は エッチな気分になって……ダメ♡

 宋玉は中国・戦国時代の詩人で、楚の人です。屈原の弟子といわれ、相並んで屈宋とたたえられる楚辞の主要詩人です。『中国学芸大辞典』によると、その作とされるものは13編ありますが、今日、真作と認められているのは『九弁』だけで、その他は後人の偽託とされているそうです。入矢先生は「宋玉」に、次のような脚注をつけています。

その「高唐賦」に、楚の襄王が夢で交わった好色な女神が別れぎわに「妾は朝には雲となり暮には雨となってお待ちしています」と言ったとある。但しここでも、前半の夢の蝶と後半の夢の神女との照応のしかた、また蝶の楽しみが雲雨の愁いに転ずるわけが曖昧であり、その判りにくさも何らかの含蓄を帯びたそれではない。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

佐藤礼奈「トリビュート琳派」1

   京都美術工芸大学時代、加納剛太さんとお知り合いになりました。加納さんは半導体工学の大家で、松下電器――いまのパナソニックにお勤めになったあと、高知工科大学などで研究と教育に従事、「起業工学」という新しい学問を興されました。その後、京都工芸繊維大学大学院でも学生指...