サントリー美術館「没後190年 木米」<3月26日まで>
木米もくべい――現代の私たちに得もいえぬほど美しい作品を、たくさん遺してくれた江戸時代後期の文人アーティストです。はじめて僕が木米の絵画作品に触れたのは、昭和40年(1965)秋、東京国立博物館で開催された「日本の文人画展」でした。池大雅、与謝蕪村、浦上玉堂、木米、田能村竹田の5人にしぼって、日本文人画の素晴らしさを知ってもらおうとする特別展でした。ここでは「青木木米」と呼ばれていましたが……。
そのときのカタログ――定価200円のカラー図版が一つもない、『日本の文人画展目録』と題されたカタログを書架から引っ張り出してきてながめているところです。
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