100万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2017年7月7日金曜日

奇美美術館「おもてなし」6


ランチのあと、弦楽器の収蔵庫を見学しましたが、壮観の一語に尽きるとはこのことでしょう。三菱商事の方々はこの日帰国するので、見送ったあと、一人でギャラリーを回ることにしました。ギャラリーは芸術ホール、ロダン・ホール、動物ホール、楽器ホール(バイオリン展示エリア+その他楽器エリア)、兵器ホールに分かれ、彫刻アベニューが加わる形になっています。

それでは、各ホールの「僕の一点」を挙げていきましょう。まず芸術ホールからは、ポール・ギュスターヴ・ドレの「エフタの犠牲」です。ドレは19世紀後半に活躍したフランスの画家です。厳密にいえば、版画家兼画家ですね。初めパリの風刺ジャーナルの挿絵画家としてデビューしますが、間もなく油絵作品を発表するようになります。

一般的には、バルザックの『滑稽譚』をはじめとする挿絵の方が高く評価されているようです。鹿島茂さんの新著『失われたパリの復元 バルザックの時代の街を歩く』(新潮社)でも、ドレは「ヴィエイユ・ランテルヌ通り」という石版画の作者として登場しています。しかし、油絵においても一流の芸術家であったことを、この「エフタの犠牲」が証明してくれています。

涙なくしては聞くことができない『聖書』のお話に取材し、みごとに造形化していますが、イギリスで興ったラファエル前派の影響が、海を越えてフランスにも及んだことを物語ってくれます。しかし、キアロスクーロ(陰影法)を重視するフランス・アカデミズムの伝統が、過度の細密描写を遠ざけ、フランス・ラファエル前派とでも呼びたいような、独特な様式を生み出しています。その点に僕は、一番の興味を引かれたことでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

東京都美術館「再興第111回 日本美術院展覧会(院展)」3

  それから数えて第111回目の日本美術院展覧会、通称「院展」が 9月1日 東京都美術館でオープンし ました 。そのカタログに、評議員の佐藤道信さんが「日本美術院」と題して詳しい歴史を書いています。カタログを 求めた方は ぜひお読みいただきたいと思います。 上記はそれに私見をまじ...