2026年4月1日水曜日

追悼 カート・ギッターさんの思い出と感謝の言葉 2

 

 

 カート・ギッター博士がお亡くなりになったのは3月25日享年89でした。ご逝去を悼み、心からご冥福をお祈り申し上げます。ギッターさんは世界的に有名な眼科の博士でした。ですからギッター博士とか、ギッター先生とするのが礼儀だと思いますが、ここでは親しみを込め、これまでどおりギッターさんと呼ばせていただきたいと存じます。 


 はじめてギッターさんにお会いしたのは、1983年のことでした。その晩秋、ニューオーリンズ美術館でギッターさんの日本絵画コレクション展「ミリヤッド・オブ・オータム・リーブス」<錦秋万葉>が開かれました。それを記念して企画された国際シンポジウムに、ギッターさんは僕を招いてくださったのです。そこでの発表も依頼された僕は、俵屋宗達の構図をテーマにその独自性と同時代性についてしゃべることにしました。

 

前年の1982年、生まれてはじめて僕は、国際シンポジウムに参加して拙い発表を行ないました。ボストン美術館日本ウィング完成記念国際シンポジウムです。たくさんの日本人研究者と一緒に参加したのでまるで団体旅行のような感じでした。しかし今回、日本人の発表者は少なく、心細いことこの上なかったです。そんな僕をギターさんはとても親切に迎えて下さいました。英語たどたどしいも、不安を覚えることは絶えてありませんでした。