2026年4月28日火曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 11

 


 たとえば大変珍しいモチーフである棕櫚が、「花木真写」のなかに見いだされるのです。始興が「花木真写」を見ていた可能性はとても高いように思われます。たとえ見ていなかったとしても、家煕文化圏において棕櫚に対する興味が湧き起こっていたことは間違いありません。そこには実証主義的精神がはっきりと感じられるのです。


写生主義を唱えて一代の巨匠となった円山応挙が始興に惹かれたのは、始興の実証主義的精神であり、始興の写生図でした。その始興に霊感を与えたのは近衛家煕であったと考えられています。かの源豊宗先生は、これを「悟性的志向」と呼ばれました。「花木真写」とその意義については、つぎに拙稿の一部を引用することにしましょう。


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