田原市博物館「田原市博物館開館25周年記念 渡辺崋山の神髄」<10月21日まで>(10月11日)
渡辺崋山、いや、渡辺崋山先生ゆかりの地にある田原市博物館では、これまで崋山先生やその弟子・椿椿山の作品を人物画、山水画、花鳥画という三大テーマに分けて、大規模な特別展を開催し、そのたびに話題を集めてきました。
とくに2013年の「渡辺崋山・椿椿山が描く花・鳥・動物の美」では、僕にも講演のお呼びがかかり、しばらくぶりで崋山の筆になる花鳥画の名品を堪能し、<メタファーの画家>崋山についてしゃべったことでした。
今回の「渡辺崋山の神髄」は、その集大成ともいうべく、併せて開館25周年をことほぐ特別展です。立派なカタログには、名誉館長であるドナルド・キーンさんも祝辞を寄せていらっしゃいます。会場を巡れば、わが静嘉堂文庫美術館が誇る崋山の名品「芸妓(校書)図」や「海錯図」、「月下鳴機図」が錦上花を添えています。こんなうれしいことはありません。
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