『画本虫撰』が編集されたであろう天明7年(1787)の100年前は、貞享4年(1687)――それは生類憐みの令を記念する年(!?)でした。愛用する上野益三著『日本博物学史』(平凡社 1973年)から貞享4年の項を見てみましょう。
正月28日、生類憐みの令の追加、牛馬など(実記)。
2月21日、生類憐みの令、犬に関するきびしい禁令(実記)。
2月26日、生類憐みの令、生鳥飼事および養鶏絞殺の禁(実記)。生類憐みの令はこの後も数次にわたって拡大発令された。行き過ぎた禁令の害(刑罰)が多数の人間の上に及び、遠流(島流し)になったものもある。本末を転倒し、迷妄の上に立った動物愛護。
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