「2月26日」は「3月26日」の方が正しいかもしれませんが、そんなことはどうでもよろしい。生類憐みの令が悪政であり、貞享4年に厳格化され、天明7年がその100年祭(!?)であったことさえ確認されれば、それで十分です。これがいかに悪政であったか、仁科邦男さんが著書『<生類憐みの令>の真実』(草思社 2019年)において明らかにしています。最近の定説ともいうべき善政説を論破しています。
言うまでもなく、生類憐みの令は貞享4年だけ行なわれた禁令ではありません。2年前に、将軍通行の際つないでおくことになっていた犬猫を、道に出しても差し支えなしとした解禁令が発端とされています。そして宝永6年(1709)綱吉の死去とともに撤廃されるまで、24年間も続いたんです。それを象徴する年が貞享4年だったといってよいでしょう。
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