次は家蔵する『南郭詩集』(1795年再刻版)から、七言絶句「仲夏楼上の飲」です。「仲夏」は5月のことですが、もちろん陰暦の5月、今でいえば6月でしょう。それにしても、詩の感じがチョット早すぎるように思われますが……。いずれにせよ、南郭も酒仙詩人であったことが分かって、尊敬の念いよいよ高いものがあります( ´艸`)
差しつ差されつ高殿で 泥のごとくに酔っ払い
酔いが醒めれば雨も止み 夕日はまさに沈まんと……
飲んで暑さを避けること あえて必要ないはずだ
江戸の五月はもうすでに 涼しい風が吹いている
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