もちろんn°60/W1684のように、「現所在不明」の「睡蓮」もチャンと収められています。n°は安井さんがつけた通し番号――これからはYナンバーと呼ばれることになるにちがいない番号、Wは定番ダニエル・ウィルデンスタインのカタログ・レゾネ番号です。ちなみにこれは、6年ほど前ロンドンのサザビーズにおいて55億円で落札され、話題を呼んだ作品です。
安井さんの解説は簡にして要を得ており、コラムやエピソードも大変おもしろいのです。また巻末には「『睡蓮』国内所蔵美術館一覧」があって、コロナ終息後、モネ睡蓮行脚をしようと思っている方にも便利でしょう。カタログ・レゾネといってもコンパクトですから、これをバッグに入れていけば、行脚はさらに楽しく充実したものになること請け合いです。
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