江戸時代後期の漢詩人・柏木如亭は、当時の話し言葉を使って『聯珠詩格』を翻訳し、享和元年(1801)に『訳注聯珠詩格』を出版しました。これに揖斐高さんが注を施した岩波文庫版『訳注聯珠詩格』が10年ほど前に出版され、『聯珠詩格』はぐっと親しみやすい漢詩集となりました。カバーに「従来の訓読とはひと味もふた味も違う、清新な味わいの“現代語訳”」とあるのが愉快です。その如亭訳「清明」も紹介しておきましょう。
[ ]内は一種のルビです。たとえば「清明時節」を「さんがつごろ」、「牧童」を「くさかりこぞう」と如亭は訳したわけです。『訳注聯珠詩格』こそ、清新な味わいを誇るマイ戯訳の大先輩です(笑) ついでに先の岡田米山人筆「武陵桃源図」の七絶自賛も……。
ヤジ「調子に乗るんじゃない!!」
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