多分いけるだろうと思って、僕が小皿に汾酒を注いで火をつけると、揺らめくような青白い炎が上がり始めました。何しろ汾酒は53度ですから燃えるんです。それを見ながら、みんなで「ハッピー・バースディ」を歌い、先生をお祝いしたことが、昨日のことのように思い出されます。
その後、先生とは賀状の交換をさせていただいていましたが、3年前、悲しくも白玉楼中の人となられました。前置きが長くなってしまいましたが、そろそろマイ戯訳を……。
清明節のころは雨 シトシトシトシト降る季節
旅する人の心中を ちょっとブルーにするのです
「もしもし お尋ねしますけど 酒屋はどこにありますか?」
牧童 黙って指すかなた アンズの花の咲く村が……
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