そもそも天才とは天賦の才に恵まれたものなのか、あるいは社会が作り上げるものなのか、二つの説があって決着など付いていない。いずれにせよ、人生は賭けだと割り切れば、どんな場合もくよくよ悩まないで済む。くよくよ悩まなければ、必ずよりよい結論が出る。もちろん、いま諸君が直面している就活においてもそうだ。
僕も就活をやったことがある。何となく大学に入ったように、何となく大学院にでも進もうと考えていたのだが、大学四年生の初夏、親父が急に仕事を辞めてきたので、こりゃいかんと思い、新入社員募集中であった渋谷のJ社を訪ねたら内定がもらえた。
僕も愛用していた製品を作っている会社だったし、ここで一生お世話になろうと思っていたら、親父もすぐ次の仕事を始める機会に恵まれたので、やはり大学院に行くことにしたに過ぎない。
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