「春道列樹はるみちのつらき×李白」は対自然驚愕ペアです。列樹は平安前期の公家歌人、「百人一首」に採られる「山川やまがわに風のかけたるしがらみは流れもあへぬもみぢなりけり」が代表歌です。「詩哥写真鏡」の<春道のつらき>もこの和歌によると言われていますが、柵しがらみ、つまりたくさん溜まって柵さくのようになったモミジがまったく描かれていません。そこでもう一つの代表歌である「きのふといひけふとくらして飛鳥川ながれてはやき月日なりけり」が基になっているというのがマイ見解です。月日の経過がいかに早いものか改めて驚いているのですが、人間が手を加えることができない自然に対する驚愕を詠んでいるといってよいでしょう。
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