2023年9月22日金曜日

サントリー美術館「虫めづる日本の人々」9

 

 
  「子曰く、……」の箇所には『論語』の読み下しが掲げられていますが、チョットむずかしいので、貝塚茂樹先生の現代語訳(中公文庫)をみることにしましょう。

先生がいわれた。

「弟子たちよ、どうしてだれもあの『詩経』を習わないのか。『詩経』によってものを譬えることができるし、風俗を察することができるし、友となって励ましあうこともでき、政治を批判することもできる。近いところでは父につかえ、遠いところでは主君につかえ、鳥や獣類、草木の種類を覚えるのに役立つものだ」

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