板橋区立美術館「椿椿山展 軽妙淡麗な色彩と筆あと」<4月16日まで>
椿椿山つばきちんざん――大好きな文人画家の一人です。この特別展のカタログによると、鑑定家の浅野梅堂は「抱一の画才、文晁の画学、応挙の画趣、崋山の画格みな曠世の絶芸なり。これを集大成して韻致の玅(妙)を得たるものは椿山翁なり」と激賞したそうです。チョット贔屓の引き倒しみたいですが、椿山が梅堂にとって先生だったからかな(笑)
僕がはじめて「椿山っていい画家だなぁ」と感じ入ったのは、昭和43年(1968)4月16日、東京藝術大学資料館で開催された「新収品展」で「春江遊魚図」を見たときでした。
嘉永3年(1850)椿山50歳のとき描かれた作品で、惲南田に倣ったと思われる没骨のニュアンスが「何と申しましょうか……」という感じだったんです(笑)
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