この「饒舌館長」を読んでくださった畠堀さんから、小田野直武の「富嶽図」について早速メールを頂戴しました。この「富嶽図」とほぼ同じアングルの挿絵が、『東街便覧図略』巻5(名古屋市博物館資料叢書3<猿猴庵の本> 同博物館発行 2016年)に載っているとのこと、画像まで添付して送ってくださったんです。確かに同じアングルで、富士山と橋の位置関係もバッチリです。
しかも同書が引用する『東海道綱目分間之図』には、「きせ川のはねはし」の項に高力猿猴庵自身の詳しい説明が加えられています。少し分かりやすい表記に改めれば、「且つ此の辺りよりは富士の東面を見るなり。黄瀬川橋の上よりは此の山の洞真正面に見えたり」とあり、宝永第一火口が正面に見えると書かれているそうです。
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