北斉から隋にかけての鉛釉の流行を基盤として、初唐、そして盛唐期に全盛期を迎えることとなる三彩は、北朝文化の終着点とも云えます。白という色を尊んだ北朝の人々は、隋において白磁を完成させ、隋から初唐にかけての白磁隆盛を生み出します。その裏側で鉛釉陶器も漢以来の興隆をみせることとなります。一般に三彩は武則天の治世より盛んになったと云われていますが、北斉の時点で完成しているとも云え、そこから盛唐、武周の最盛期までには、百年以上の時が横たわっております。
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