「二十四時間の情事」は人生坐で見ました。あるいは文芸坐だったかもしれませんが、ともかくも池袋だったような気がします。イケメンの――その頃こんな言葉はありませんでしたが――岡田英二とエマニュエル・リヴァのラブシーンに見とれましたが、内容はよく理解できませんでした。
それが公開直後に見た「去年マリエンバートで」になると、「夜と霧」を洗練させた手法なのか、完全にお手上げです。アラン・レネがもとにしたという黒沢明の「羅生門」や、影響を受けたに違いないと愚考するグリフィスの「イントレランス」なら、まだ筋も追えましたが……。
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