数年前、日本にも拠点を作るべく、京都に新しいギャラリーを開いたとのご案内をいただきましたが、この疫病が終息したあとゆっくりお邪魔しようと思っていたことが、今となっては本当に悔やまれます。
柳孝一さんには長い間、僕も大変お世話になってきましたが、もっとも深く心に残っているのは、ご所蔵の狩野山雪筆「四季花鳥図屏風」を『國華』1315号に紹介させてもらったことです。柳さんは新収品や特集陳列の案内を、とてもセンスのいい小さなカタログにして、定期的に送ってくれていました。あるとき封を切って開くと、この山雪屏風が載っていたんです。一見して傑作だと思いました。どうしても実見したくなりました。
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