李白「月下の独酌」
酒壷 抱えて花の下 独り友なく飲んでたが
名月のぼり盃[はい]挙げりゃ 自分の影と三人だ
だが月 酒を飲むでなし 影 俺のまま動くだけ
「月さん 影さん 付き合えよ!! こんな楽しみ春だけだ」
歌えば月はユラユラと…… 踊れば影はフラフラと……
醒めてるうちは楽しいが 酔えばおたがいサヨウナラ
「飲み友達だ いつまでも!! 銀河のかなたでまた会おう!!」
いいなぁ!! 実にいいなぁ!! 李白1000首のベストワンは、何と言ってもこれでしょう。だからこそ、『中国詩人撰集』<李白>上・下の上巻劈頭に据えられているんです。マイ戯訳もケッコウうまくいってるかな(笑) 6句目は字面のままに訳しましたが、李白の真意を思いやれば、「微醺のうちは楽しいが 酩酊すればサヨナラだ」ということになるかな?
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