2021年10月24日日曜日

群馬県立近代美術館「江戸と上毛を彩る画人たち」17

金井烏洲「庚戌夏五月 梅影楼に留連すること連日 之れを賦して主人に贈る」(しの木弘明『金井烏洲』)

  梅の実 熟れるこの季節 来る日も来る日も雨が降り

  青葉も茂るその陰の 昼なお暗き梅影楼

  降り続く雨――連チャンの 酒宴飲み会 主[ぬし]と客

  早や陶然となるころにゃ 旅愁なんかはどこへやら

  つゆの季節の梅影楼 これはこれまたいいけれど

  約束しましょう いつの日か 必ず再訪することを

  出来ることなら梅の春 暗香浮動の月光が

  差す欄干の花かげを 楽しみたいなぁ!! 飲みながら……

 *「暗香浮動」は有名な北宋・林和靖の詩「山園の小梅」から、烏洲がパクッたフレーズです() 6月下旬にアップした「青梅の季節」14を併せご笑覧ください。

 

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