辻惟雄『日本美術の歴史』<補訂版>(東京大学出版会2021)と『奇想の系譜』(美術出版社1970)と沢村忠
辻惟雄さんが16年前に出版して洛陽の紙価を高めた『日本美術の歴史』の補訂版を送ってくださいました。「かざり」「あそび」「アニミズム」という辻イーセティックスによって書き下ろされた本書は、通史でありながら個性的であり、個性的でありながら通史としてとてもよくまとまっています。
しかも、教科書としても使える1冊をという、東京大学出版会の要請にしっかり応えています。もっとも、僕が尚美学園大学で教えていたころ、教科書に指定したのは、同じ辻さんが監修した『カラー版 日本美術史』(美術出版社)の方でした。なぜかって? 『カラー版』の方が安かったからですよ(⁉)
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