東京ステーションギャラリー「没後90年記念 岸田劉生展」<10月20日まで>
僕がもっとも愛する洋画家・岸田劉生の素晴らしい特別展です。チラシのリードには、「大正期の絵画展を積極的に開催してきた東京ステーションギャラリーが満を持してお送りする――饒舌館長もよくやるごとく<お贈りする>の変換ミスかな?――日本近代絵画史上欠かせない『天才』『非凡人』画家の大回顧展です」とあります。その紹介文をそっくり引用しておくことにしましょう。
画家・岸田劉生(1891~1929)は、日本の近代美術の歴史において最も独創的な絵画の道を歩んだ孤高の存在です。明治にはじまるその歴史は、フランスの近代美術の追随であったとされます。しかし、岸田劉生はただひとり、初期から晩年に至るまで、自己の価値判断によって、自己の歩む道を選択し、自己の絵画を展開しました。
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