2017年7月20日木曜日

三菱一号館美術館「レオナルド☓ミケランジェロ展」1


三菱一号館美術館「レオナルド☓ミケランジェロ展」<924日まで>

 ポスターには「宿命の対決!」という刺激的キャッチコピーが踊っています。すぐに僕は、「対決! 巨匠たちの日本美術」――略称「対決展」を思い出したことでした。2008年、『國華』創刊120周年をことほいで、東京国立博物館平成館でやった特別展です。

運慶VS快慶から横山大観VS富岡鉄斎まで、12組の対決を仕立てあげ、各々の傑作を展示して観覧者に優劣をつけてもらおうという企画でした。優劣というと、ちょっと語弊がありますね。ご自分の好悪にしたがってお楽しみくださいという企画でした。

何といっても『國華』主催記念展ですから、絶対美術史的なクオリティを担保しなければいけませんでしたが、それだけでは僕が言う美術展質量主義に反します。美術展はすぐれた質を保つとともに、量、つまり多くの観覧者を集めるように努力すべきであって、どんなに片っ方だけがすごくっても、それはいい美術展とは言えないという考え方です。

「対決展」は量の観点からも大成功でした。企画事業部の町田さんがとても喜んでくれ、『國華』近くのお店で打ち上げの飲み会を開いてくれました。秋田県人である僕の気持ちを忖度して、秋田料理の「きりたんぽ」さんでやってくれたんです!?

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