もう一振りは、さきに柳葉刀と呼んだ中国刀で、刃の方にカーブがあり、とても重く、頑丈な作りになっています。『太極拳辞典』では、「太極刀」として説明が加えられていますが、「柳葉刀」という語はとくに見つからないようでした。
先にもアップしたように、奇美美術館には日本刀に似た中国刀も陳列してあったので、この点を眞彦さんにお訊ねすると、それは「楊式太極刀」に近いものであろうというお話でした。楊式太極刀は全体にカーブしていて、日本刀に近いフォルムだそうですが、残念ながら『太極拳辞典』に挿図は載っていませんでした。
眞彦さんのお陰で、現物を見るだけでなく、『太極拳辞典』を読みながら手に取ることができたので、中国の刀剣について具体的に理解することが容易になった、とてもうれしいその日の午後でした。
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