鹿島美術財団東京美術講演会「グローバル時代の東西」(10月5日)
鹿島美術財団では毎年秋に、赤坂の鹿島建設KIビルで美術講演会を行なっています。一昨年開かれた「美術と文字」を総合テーマとする美術講演会で、僕が日本美術の場合について発表を行なったことは、すでにアップしたとおりですが、今年の総合テーマは「グローバル時代の東西」です。
総合司会の高階秀爾さんの趣旨説明のあと、京都大学の根立研介さんが「東大寺南大門金剛力士像をめぐるグローバリズム――日本・中国・そしてインドへ――」、目白大学の小林頼子さんが「東西美術の邂逅と変容――フェルメールを起点に――」と題して講演を行ないました。
それぞれ大きな視点から問題をとらえ、とても刺激に満ちる内容でした。こういう講演会では――とくに最近は後期高齢者になったせいか、講話が子守唄のように聞こえてきて、至福のひと時にひたることも少なくないのですが、今回は初めから終りまで、ノートをとりながら熱心に耳を傾けたことでした。
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