毎年のように行なわれた名所旧跡・寺社仏閣への旅行や参詣、地元博多の祭りや催し物見物。あるいは珍奇石や古器物の蒐集、さらには茶をたしなみ、書画や作詩・詠歌・句作などにいそしむ毎日を送りました。特に、友人・知人や地元の人々との心温まる交流を大事にしたようです。数えの八十八歳、隠棲後二十五年の長きにわたって仙厓の人生を振り返ると、“老後の達人”ともいうべき姿が浮かんできます。
いいなぁ! 実にいいなぁ!! 本当にうらやましいなぁ!!! 何かを蒐集するという趣味もなく、お茶の心得もなく、もちろん詩歌を詠むという才もない僕には、真似をしようと思ってもむずかしそうですが、老後を豊かに過そうとする仙厓さんの精神だけは学ぶことができそうです。ところで仙厓さん、お茶は大好きだったようですが、オチャケの方はどうだったのかな(笑)。
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