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このように僕が考える理由は、昭和11年に描かれた「冬嶺松秀」(山種美術館蔵)という作品があるからです。両者を比べてみると、「朝晴」は「冬嶺松秀」をもとにした作品であることが一目瞭然です。しかしその画面感情は何と異なっていることでしょうか。「冬嶺松秀」はどこか明るく伸び伸びとしており、林の間を抜けていく馬と人は、大地によってしっかりと支えられています。ほかの玉堂作品と共通する、日本人の心をいやす抒情やおだやかな郷愁に満ちています。
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