2026年6月12日金曜日

山種美術館「開館60周年記念 川合玉堂――なつかしい日本の情景」13


  上からずっとみていくと、真ん中あたりに「川合玉堂」とあるではありませんか。これまた何というシンクロニシティでしょう「饒舌館長ブログ」の連載中に、まったく知らなかった玉堂の作品に永平寺で逢着するとは!! 玉堂が主題に選んだのは燕子花、天井画にふさわしく遠望効果をふまえた堂々たる出来映えです。 

すでに2年まえの昭和3年、玉堂は昭和天皇御即位御大典用品として「悠紀地方風俗歌屏風」の制作を拝命、揮毫しています。もちろん先の口演「川合玉堂そのなつかしさ 饒舌館長ベストテン」に選んだ力作です。つまり画壇の頂点に位置する画家になっていたのです。先のパネル、玉堂の「燕子花」に11-5という番号を与えています。11列の5番という意味ですが、23×10=230面のど真ん中です。もちろんこれは画壇的地位のしからしむところだったのでしょう。 

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