かくして「詩哥写真鏡」の「清少納言」と「在原業平」は「恋」で結びつくことになります。「清少納言」は函谷関の景として描かれていますから、やはり日中のペアと見なすことができるでしょう。葛飾北斎の「詩哥写真鏡」10図は、日中主題の5ペアというすぐれた構想のもとに制作されているのです。これが僕の見立てであり、傑作とするゆえんです。
しかしひるがえって考えると、少年行×阿倍仲麻呂と清少納言×在原業平は組み替えて、少年行×在原業平(恋のペア)、清少納言×阿倍仲麻呂(日中文化交流のペア)とした方がスッキリしますし、構図的に落ち着くようにも思えてきました。あるいはもっとおもしろい組合せがあるかもしれません。皆さんも考えてみてください。いずれにせよ僕は、題箋の左右を無視することなく、日中のペアにするのが望ましいと思っているのです。
ヤジ「いまのご時勢に、こんなペア見立てはあまり受けないんじゃないの!!」

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