一般的に胎蔵界曼荼羅は現象界の「理」を、金剛界曼荼羅は精神界の「智」を表わし、両界曼荼羅として「理智不二ふに」の密教的世界を具現すると考えられています。しかし誕生地のインドはともかく、少なくとも両界曼荼羅が陰陽思想と結びつけられた中国、それを受け入れた日本においては、私見のように胎蔵界曼荼羅=慈悲・女性的、金剛界曼荼羅=理智・男性的と考えた方が理解し易いように思われるのです。
しかしその時は、ずっと考えてきた私見を述べただけで、何ら証拠を示すことはできませんでした。ところが今回「NEGORO」展でこの「狩場明神像・丹生明神像」に触れ、これこそ私見を実証する作品だと小躍りしたいような気分になったのです。慈悲・理智はともかく、胎蔵界曼荼羅=女性的/金剛界曼荼羅=男性的という事実を、この丹生明神と狩場明神が、そして梵字の種子が証明してくれているからです。
饒舌館長おススメのサントリー美術館「NEGORO」展も、今日と明日の2日間だけとなりました❣❣❣

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