2025年11月10日月曜日

三井記念美術館「円山応挙」4


  「僕の一点」は円山応挙の「木賊兎図」(静岡県立美術館蔵)ですね。メダマとも言うべき讃岐・金刀比羅宮の障壁画や国宝「雪松図屏風」(三井記念美術館蔵)、あるいは応挙と伊藤若冲の新出合作二曲一双「鯉鶏図屏風」を差し置いて、どうして「木賊兎図」なのか? 答えは簡単、30年前、僕が『國華』1196号に初めて、いや、ほとんど初めて紹介した記念碑的作品だからです´艸`)  

普通、作品を見てから『國華』に解説を投稿するまで、性怠惰にして何年もかかるのですが、このときはあまりの素晴らしさにソク書き始めたように思います。そのあとすぐ静岡県立美術館がコレクションに加え、『國華』にはその所蔵として載ったこともうれしいことでした。 

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